知多四国の楽しみ方入門 その2|知多半島だいすき20代オススメ!巡礼のご利益

知多四国とは

知多四国とは、新知多四国や知多四国霊場等とも呼ばれる、知多半島に点在する弘法大師ゆかりのお寺を巡るコースのこと。

知多四国は四国八十八か所霊場に感銘を受けて開かれ、小豆島(香川県)、篠栗(福岡県)と共に、「日本三大新四国霊場」の一つとされています。

知多四国のスタートは知多半島の根もとである豊明市からぐるりと右一周しながら、途中日間賀島と篠島に寄り道する、約194kmの巡礼コースとなります。

霊場と呼ばれる、お寺は八十八か所ありますが、巡礼は一か所だけでももちろん可能。

実はとってもお手軽に始められるんですよ!

知多四国の魅力から作法までぎゅぎゅっと詰まった3連載!

「パワースポットと言われても、わざわざ地元を回って楽しいの?」と思われる方もいるでしょう。

いや、地元だからこそ、回ってほしいんです。

遠方に旅行に出かけるよりも、お手軽に地元で「しっかり」楽しめるのが知多四国。

知多四国入門3連載の、本記事は2記事目。

今回もあなたのもとへ知多四国の魅力をぎゅぎゅと、お届けいたします。

そもそも知多四国って?誰がなんのために作ったの?という方はぜひ、その1の記事から。

入門1のリンク

そして、「明日知多四国巡るんです!」や「知多四国回ってみようと思っているんです!」という方は、ぜひその3の記事で知多四国の巡礼作法について、お読みいただければと思います。

入門3のリンク

それでは本記事では、知多四国のご利益や、どのまちにいくつあるの?という疑問にお答えしていきます!

知多四国巡りは明日から始められるパワースポット巡り

「知多四国が身近にある、なんだかすごいスポットであることは、うん。

なんとなく分かった、でも別にお寺とか仏教に興味はないんだけど」という方へ、朗報です。

知多四国を巡ることに、特別な信仰心や知識は必要ありません。

本場の四国霊場巡りでも、初めてお遍路を参られる方の「60%以上が信仰心が無い」というデータがあるそう。

あなたも、特別な信仰心がなくても旅行先の観光地で、お寺や神社へ足を運び、お賽銭入れて手を合わせたり、おみくじを引いたり、お守りを買ったりした経験があるのではないでしょうか?

それと同じ感覚で、知多四国巡りも気軽な気持ちでスタートしてもらって大丈夫!

またすでに仏教やお寺に関心があって、「巡礼に興味はあるけれど、四国まで行くのは大変」という方も、知多四国であれば、自分の住み慣れた場所で手軽に始められるため、まずは手始めに、今週末から知多四国巡礼をしてみると、より四国のお遍路の魅力がわかるかもしれません。

また知多半島では、巡礼をされている方のことを「弘法さん」と呼ぶ方が多く、地域の方にも親しまれているので、普段の会社や学校と自宅の往復の日常には、なかなかない新しい出会いもあるかも。

行ってみたかったカフェやお店と合わせて、知多四国の札所と呼ばれるお寺へ足を運んでみましょう。

自分なりの方法で、ちょっと遠くに旅行に行く気分で、始められるのが知多四国巡りです。

知多四国巡りのご利益

その1の記事でお伝えしたように、江戸時代に亮玄が作った、知多四国。

パワースポット巡りとお伝えしてきましたが、仏教の世界で「巡礼」は「清浄行と慈悲行、そして智慧の成就」のご利益があると言われています。

どんなことを意味しているのでしょうか?

1 身を清める

日常生活を送っていると、どうしてもついてしまうのが、穢れや邪気などの「汚れ」。

日本では古くから、心身を健康に保ち、病気や事故などの災難や厄を逃れるためには、身についた邪気を払うことが重要だと考えられています。

穢れや邪気は、目には見えないものですが、普段の生活の中でも、お葬式の帰りに清め塩をいただいたりしますよね。

あのお塩を使ってお清めをするように、お寺を参拝することでお清めの効果があるといわれています。

最近なんとなくすっきりしない、ツイてないと感じる時は、知多四国巡礼のご利益を感じやすいかもしれませんね。

ぜひ、時間を作って札所のお寺へ足を運んで見てください。

2心安らぐ

お寺にいくと、なんだか普段の生活の忙しさから離れ、心がほっとした体験はありませんか?

お寺の多くは、古くからその場所に変わらずあり、私たちが住むこの地域を長い目で見守ってきた場所。

そのため豊かな自然と古き良き建物がある場所が多く、知らず知らずのうちに心がほっとするでしょう。

さらに場所の持つ力だけではなく、参拝の際に手を合わせて静かな時間を持つことにより、心落ち着かせることもできます。

最近、なんだか忙しくてゆっくり深呼吸もできない、そんな悩みがある方はすこしゆっくりできる時間を作り、近くのお寺へ参拝することで、気持ちがふーっと楽になるかもしれません。

3日々に感謝する

あなたは日々、目の前のことや、自分の大切な人たち、そして自分自身に感謝を伝えられていますか?

お寺で手を合わせるというのは、実は仏さまに手を合わせる意味だけでなく、自分の大切な人や自分自身に手を合わせ、感謝を伝える瞬間でもあります。

そして感謝は感じて、伝えていくと、また一回りして自分のところへ返って来るとも言われています。

恥ずかしくてなかなか面と向かって、誰かや自分に感謝を伝えることができない方は、お寺でそっと手を合わせ、心の中で伝えてみるのもいいかもしれませんね。

4徳を積める

仏教には「因果応報」という、自分の行う善いことも悪いことも必ず、巡り巡って自分に返ってくるという考え方と、善い行いを積み重ね「徳を積む」ことで、不徳を許してもらえたり、自分の願いを叶えてもらうことができるという考え方があります。

徳を積むためには掃除をしたり、人の役に立ったりといろんな方法がありますが、知多四国を巡礼することも、徳を積むための一つの方法。

せっかく身近に、知多四国があるのだから、徳を積むために巡礼してみてもいいかもしれません。

5願いが叶う

「徳を積む」とも深い関係がありますが、お寺では願いを叶えるために御祈祷や祈願をするという文化があります。

みなさんも一度は、合格祈願などでお寺を訪れ、お守りを購入したりしたことがあるのでは、ないでしょうか?

仕事や人生において大切なチャンスが訪れていると感じる時に、知多四国を巡礼することで、追い風となってくれることもあるかもしれません。

ぜひ、自分の大切な人や、一緒にチャレンジをする人を誘い、巡礼してみてください。

6御朱印(お納経)を集めることができる

せっかく巡礼するなら、御朱印を集めたい!と考えるコレクター気質の方もいるのでは?

御朱印をコレクションするのも楽しいのですが、もちろん、ご利益は他に。

知多四国で集めることができるお納経(札所と呼ばれるお寺でもらう印は「お納経」と呼ばれています。)は、弘法大師とご縁を結んだ証。

集めることで「徳が積め」、自分が亡くなったときに、極楽浄土へくための通行手形という考えが、いまでも残されています。

そのため、棺にお納経帳や御朱印帳を入れる方が多いそう。

今からできる、極楽浄土への行くための準備として、気長に集めてみるのもいいのかもしれません。

このように様々なご利益がある知多四国巡礼。

きっと知多四国巡りの目的は、人それぞれですね。

ほっとしたいとき、こころ静かになりたいとき、パワーをもらって明日から頑張りたいと思うとき、どんなときでも私たちのパワーとなってくれるはずです。

私の住むまちにはいくつ、知多四国のお寺があるの?

ここまで知多四国のご利益について紹介してまいりました。

自分のタイミングで知多四国巡礼を始めてみたらよさそうなことは分かったけれど、半島中に知多四国以外のお寺も多くあり、どれを回ったら良いかわからない、そんな方向けに、各市町にいくつ札所があるかご紹介します。

1か所の巡礼から立派な巡礼ですが、せっかくならいくつか回ってみたいそんな方は、まずどの町にいくつ知多四国のお寺があるか、こちらで確認してみてください。

思っていたより、あなたの住む街に札所と呼ばれるお寺はあるでしょうか?

それとも少ないでしょうか?

詳しい場所は、知多四国公式HPか各お寺のHPをご確認ください。

魅力がいっぱいの知多四国巡り

作られてから200年以上経ってもなお、たくさんの方が訪れている知多四国。

お告げを受け取った地元のお坊さん、たったひとりから始まった、と思うとなんだか少し身近なものに感じませんか。

たくさんの人の思いが詰まって、知多四国は現代に続くパワースポットになったのです。

そんな知多四国についての連載は次回で最終回。

その3では巡礼のマナーや服装などをちょこっと深堀り、そして現代流にお伝えいたします。

ぜひ、次の記事も最後まで、みなさまにお読みいただけますように。

今日も心穏やかに、過ごせますように。

ここまでお読みいただきありがとうございました。