日本一、お寺の数が多いのは愛知県!?あなたのまちにはいくつある?

コンビニよりもお寺が多い!

日本各地にある「お寺」。

「お寺」と聞くと、自分の身近にはあまりなく、修学旅行などの観光で訪れた京都や奈良のお寺を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

それから、「自分の生活に身近な場所」と聞くと、真っ先に浮かぶのはコンビニ!である方も多いはず。

しかし実は、日本国内のお寺の数は、コンビニの店舗数よりはるかに多いんです!

おおお、お見事。

実にコンビニよりもお寺の方が1.8倍も多いんです。

普段、出かけるついでにちょっとコンビニに寄る!ということはあっても、お寺に行く機会はあまりないので、びっくりしますよね。

ちなみに、日本国内を都会も田舎も平均してみると、コンビニは20分ほど歩くと1つあり、お寺は15分ほどに1つあるそう。

日常生活ではなかなか意識することがありませんが、お寺はわたしたちの生活の身近なところにあるんですね。

今回はそんなお寺と愛知県の深いつながりをお伝えいたします。

愛知県はお寺の数日本一!

日本中に7万以上もあるお寺。

全国津々浦々にお寺がありますが、日本一お寺が多い都道府県はここ、愛知県なんです。

私はお寺が多い県と聞くと、古都である京都や奈良をイメージしていましたが、みなさんはどんなイメージでしたでしょうか?

実は、愛知県は京都より1,000ヶ所もお寺が多いんです。

全国を見回しても4,000カ所の寺院がある都道府県は愛知県だけ。

紛れもなく愛知県が、お寺の数で日本一を誇っているのです。

それでは、なぜ愛知県にはこんなにもお寺が多いのでしょうか?

愛知県にお寺が多い理由

説その1|戦国時代にたくさんのお寺が必要だったから

愛知県を代表する歴史上の人物といえば、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康

この3人が生きた戦国時代の愛知県は、「天下」を取るための戦いの舞台となりました。

戦が盛んに行われた場所には、戦に勝つための信仰のよりどころや、死者を弔う場所として当時は多くのお寺が作られたと言われています。

今でも受験や試験の前にお寺に参拝し、合格祈願をしたり、故人を弔うための法事のためにお寺を参拝したりする風習が残っていますよね。

激動の時代だった戦国時代に生きた人々にとってお寺は、今よりも身近なものだったのかもしれません。

説その2|人口が多かったから

おつぎは時代が変わり、徳川家が時代を作った江戸時代。

江戸時代の愛知県は、徳川家康の地元愛により江戸・大阪に次ぐ城下町として整備され、人口が多い地域だったと言われています。

また江戸時代には、幕府によって仏教以外の宗教を排除する目的で行われた「寺請制度」があり、すべての人々がいずれかの寺院の「檀家」となることを強制させられました。

そのため、人口が多い地域にはたくさんのお寺が必要になり、新たにお寺が開かれたと言われています。

さらにはお寺は、檀家が増えるごとにお布施を受け取り、お葬式や法要、結婚式を執り行うことで、お寺の経済基盤も整ったとのこと。

それ以外にお寺は、現在は行政が管理している戸籍や教育・福祉施設も兼ねていたため、当時の日本人にとって生活に無くてはならないものであり、街や人口が多いほど、お寺の数も多かったそうです。

その他の説もたくさんあります

他には

  • 室町時代に活躍した蓮如上人という僧侶が熱心に愛知県内で布教し、浄土真宗系寺院が多いという説
  • 隣県の三重県に伊勢神宮があり愛知県からは比較的アクセスが良かったため、神社よりもお寺が多く作られたという説

など、さまざまな理由が言われています。

今でも愛知県にたくさんのお寺が残る理由は1つではなく、それぞれの説が複雑に絡み合っているようです。

愛知のお寺にはまだまだ不思議と魅力がいっぱい

ここまでは、お寺が多い県、日本1の愛知県のお寺とのつながりについて見てきました。

愛知県には、日本三大新四国霊場のひとつである知多四国霊場や、どの宗教にも属さない超宗派の寺院として、すべての仏教徒を受け入れてくれるお寺「覚王山日泰寺」など、魅力的なお寺がまだまだいっぱいあります。

まずは、通勤や散歩のついでに自分の家から近いお寺を見つけ、お寺の門をくぐってみてください。

きっと、わくわくするような「発見」が見つかるはずですよ。